『チ。―地球の運動について―』|「社長テーマ課題」制度 vol.2
第二弾のテーマは『チ。―地球の運動について―』
天動説が当たり前だった中世ヨーロッパ時代、地動説を唱えた人たちが次々と迫害にあった時代。 (ここではあえて「迫害」という言葉を使いました)
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先日7月に作ったショートドラマでは、マイノリティな考え方や主張を同調圧力によって否定される「黒い羊」をテーマに描きましたが、この「チ。」もまさに同じ。
しかしその同調圧力に屈しない、そのマイノリティな価値「地動説」に取り憑かれた理由がこのアニメには描かれています。
みなさんが課題を描くまでに数話話が進んでいるかと思いますが 1話〜3話で今回の課題を作りました。
このアニメを見て
「死を選んでも絶対曲げないあなたの信念とは?」
「そして死を選んでもそれを選んだ理由は?」
といった感想文をお待ちしています。
今回の社長賞は…!!
『「死」の先の「生」そして私のマイノリティ』
作者:S氏
<受賞作に対しての社長コメント>
今回も面白い感想文、ありがとうございました。「死」の先の「生」そして私のマイノリティでは
「他人の死」を選択する。
という少し狂気じみたコメントにグッときました。
たぶん、自分も同じ選択に迫られたら他人の死を望むでしょう。
『「死」の先の「生」そして私のマイノリティ』
まずアニメを1〜3話まで見て思ったことは、一つでも信じるものを貫き通す決意には大きな決断と努力が必要と感じました。
このアニメでは上記の決意と決断が『死』であると感じました。
アニメでも描かれているとおり、神の存在が絶対であり、神を冒涜する(異端)は徹底的に排除するという考えのもと、当時は今よりもずっと「死」が身近にあったんだなと感じました。
そして、「死」、「拷問」、「暴力」で各個人の思想は矯正できないと感じました。
それは異端審問官であるノヴァクの存在です。ノヴァクは元傭兵であり、元傭兵の人間を異端審問官に置く教会サイドの必死さが伝わりますし、ノヴァクの仕事が忙しそうにしてる描写(ノヴァクが「早く帰りたい」などのセリフ、拷問してる人の数、処刑されているひとの数)があったからです。
異端審問官ががんばっても異端は絶えることはなく、その状況にノヴァク自身が疲れ切っているようにも感じました。
現代において「多様性」が蔓延る現状、同調圧力に屈しないマイノリティな価値を持つのは「地動説」を説いた時代よりかは容易に感じます。
情報の収集もしやすく、SNSなどで個人のマイノリティに同調する人はいくらでも探し出せると思います。
そんな中、逆に物理的「死」ではなく、社会的「死」が今の世の中にはあると考えます。
その社会的「死』に屈せず貫き通せる信念が自分にあるのだろうかと今回の課題のテーマに沿って考えてみました。
今回のテーマ「死を選んでも絶対曲げない私の信念」
それは「死」を選ばず「生」を選ぶ信念です。
アニメを見ても感じましたが「死」を選ぶことによって自分自身の時間は終わりますがその人が選んだ「死」の周りには「痛み」「さらなる死」が付き纏います。
「死」を選んでまで貫き通す信念とは私にとってはただの「我儘」に過ぎません。
決意をした自分自身の「生」を選択して最後まで貫き通してこそ「信念」と呼べるのではないでしょうか…
「そして死を選んでも選んだ理由は?」
仮にどうしても「死」を選ばなければいけないのであれば、私の「死」ではなく、他人の「死」を望みます。
他人の「死」は他人に選択できるものではないので「望む」という表現をしました。
仮に刑に処されない状況であれば迷わず選択します。
その理由としましても上記で述べた通り「生」を貫き通すことこそ真の「信念」であると考えるからです。
アニメを通して再度人の「生」と「死」、そして「信念」という言葉に深く考えさせられました。
「死」を選択したラファウは間違いではないと思います。
牢屋に閉じ込められ少ない時間で選択を迫られればあの決断になるのも納得です。
今回、課題で3話まで見ましたが続きが気になりますし、何より地動説がどのように世に浸透していくのかも気になります。
実際の歴史と照らし合わせながらアニメを見ようと思いました。
また、マイノリティな価値というのを世の同調圧力に屈せず浸透させるというのを自分の生活に当てはめてみてさらに考えを巡らせたいと思います。
以上、社長賞の受賞おめでとうございます!!
この課題の本質は・・・同調圧力に屈せず、少数派の意見を貫くことの意義を考えること、そして自分の信念とは何かを問い直すことと考えます。
アニメ「チ。」を通じて、「歴史を変えたのは少数派の信念」であり、それは現代においても重要なテーマであると感じました。
〜同調圧力に屈しないことの重要性〜
中世ヨーロッパにおいて、地動説を唱えた人々が迫害された歴史を背景に、社会の主流に反する意見がいかに排除されたかが描かれています。
しかし、その中で同調圧力に屈せず信念を貫いた人々がいました。
少数派の意見を貫くことの意義があると考えます。
〜自分の信念を問い直すこと〜
地動説を信じた人々は、迫害を恐れず信念を貫きました。
この強い信念が歴史を変え、人類に何をもたらしたのかを考えることで、現代の私たちもその意義を見つめ直すことが求められています。
私たちが本当に大切だと思う価値観や考えを再確認し、それに基づいて行動することの大切さが伝わりました。
〜マイノリティの価値を再認識すること〜
地動説という少数派の意見が、最終的に歴史を変えました。
この物語を通じて、少数派の意見には重要な価値があり、未来を切り開く力があることを理解することが重要です。
現代社会では意見が多様化し、少数派の意見が軽視されがちですが、少数派の意見も重要であり、未来を切り開く可能性があると考えます。
〜自分なら何を選ぶかを考える〜
「死を選んでも絶対に曲げない信念は何か?」この問いを通じて、自分の人生における大切な価値観や優先順位を深く掘り下げ、信念を再確認する機会となりました。
特に、「死を選ぶこと」や「社会的死」を乗り越えられるほどの信念を持つことの重要性を考えさせられました。