“AIプロジェクト”始動!
私たちの”AIプロジェクト”がいよいよ始動しました!
第一弾として、AIツールを活用した“AIボーカルMV”を制作しました。
テーマは《夏》。
明るく爽やかな楽曲とMVを、AIと一緒にゼロからつくるという挑戦に取り組みました。
なお、今回のMV制作では、私たちは「指示を出す」ことに徹しており、動画編集以外の工程には一切手を加えていません。
作詞・作曲・編曲、イラスト生成、アニメーションなどはすべてAIが行うという縛りの中、まさに“AIとの共作”として作品を形にしました。
まず試したのは作曲AI「Suno」。
とりあえず日本語で「明るいイメージで」って入れてみたら…「♪明るいイメージで〜」ってそのまま歌い出すというまさかの“事件”が発生(笑)。
そこから、英語で細かく指示を出すことの大切さを学びつつ、曲の雰囲気やテンポ、ジャンルを変えながらなんと50曲近くを生成。その中から奇跡の2曲に絞り込みました。
歌詞づくりでは、ChatGPTとの細かいやり取りに大苦戦。「このフレーズだけ変えて」が思ったように反映されず、全体が迷子になることもしばしば…。
でも何度もやり直して、最終的に「夏色スタートライン」というタイトルの歌詞が完成。ここから始まる私たちの一歩にぴったりの言葉になりました。
イラスト制作では、AIとの意思疎通が最大の壁に。Midjourneyや他の生成AIで理想の女の子を探して、プロンプトを書いては生成、修正しては再生成…。
「こっち向いて笑って!」と伝えても、なぜか横顔になったり、服装がズレたり、最終的には「誰!?」ってくらい違う子になったり…。
プロンプトの書き方を見直し、ChatGPTに助けてもらいながらようやく理想のキャラに出会えた時は、感動もひとしおでした。
▼こちらが、そのときAIが生み出してくれた「夏の少女」たち。
・私たちが求める“理想像”とは少し遠く…。
・素敵ではあるものの、私たちの目指す“理想像”にはもう一歩届かず…。
・やっと出会えた"理想の女の子”
アニメーション制作でもAIとの戦いは続きました。
viduやRunwayなどいろんなツールを試しましたが、
「髪だけ揺らして」→なぜかめっちゃ喋り出す
「走ってるシーンがほしい」→知らないキャラが登場
「仲良く手を繋いで」→合体してホラー化!?
別人の登場やキャラ同士の融合など、AI特有の“想像の斜め上”展開が続出(笑)。
それでも、少しずつ理想に近づけていく中で、AIツールのクセや工夫すべきポイントがどんどん見えてきました。
▼こちらが、指示通りにはいかなかったアニメーション。
・知らない女の子が加入。
・女の子が増えた?!
・もう1人の女の子が…
とにかく、一筋縄ではいかない。
でも、だからこそ工夫しがいがあるし、うまくいったときの感動も大きい。
構図を何度も変えてみたり、タイミングを微調整したり、ツールを使い分けたり…じっくり向き合ううちに、少しずつ自分たちの「理想のMV」が見えてきました。
そして最終段階、動画編集フェーズへ。
ここからは、AIだけでは完成しない「人の力」が本領発揮。
表情のタイミング、テキスト演出、色のトーン、カットの長さ…。細かい違和感を見つけて、何度も直して、意見を出し合って。
「これでいいのか?」って悩む日もあったし、「やっぱやり直したい」って深夜に作業を巻き戻したこともありました。
「AIを使えば、すぐにカンタンにできる」なんて大間違い!
現実はぜんぜんそんなに甘くなかった。
でもその分、自分たちで考えて、悩んで、試して、学んで…なにより“作ること自体”が楽しかった。
そんな試行錯誤の末に生まれた、私たちだけのMV。
AIとの初めての共作、ぜひご覧ください!